レポート

コンビニエンスストア業界の動向と展望

2025/07/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

コンビニエンスストア

2024年度
2025年度

SUMMARY

コンビニエンスストア業界は、食料品や飲料、日用雑貨などの販売に加え、ATM設置や公共料金の収入代行、宅配便の取り扱いなど多様なサービスを提供する小売業態である。1980年代に急拡大し、現在は大手数社による寡占状態が続く。近年は大量出店から既存店の安定化へと戦略が転換され、プライベートブランド商品の拡充や地域密着型サービスの強化が進んでいる。また、自治体との連携により災害時のライフライン維持や地域経済への貢献など、社会・生活インフラとしての役割も高まっている。

最近では、国内市場は横ばい傾向ながら、観光需要やインバウンド消費の回復が売り上げを押し上げている。猛暑による季節需要や値上げ効果もあり、販売額は増加基調を維持している。一方で、物価高による節約志向を背景に、低価格帯商品の拡充や販促キャンペーンが強化されている。海外市場では、成長余地を求めて北米やアジアでの店舗展開を加速する動きが顕著である。さらに、AIやDXを活用した次世代発注システムや自動化技術の導入により、業務効率化や顧客体験の高度化が進展している。

24時間営業やサービス多様化にともなう業務負荷の増大と、人手不足への対応が求められており、営業時間短縮やセルフレジ導入など省人化策が進んでいる。コスト上昇や物流網の維持も課題となっており、共同配送や物流拠点の再編、AIを活用した需要予測による在庫最適化などが進められている。また、海外展開においては現地規制や競合環境への対応が不可欠であり、ガバナンスや事業モデルの柔軟性が問われている。

このレポートでは、コンビニエンスストア業界の市場構造とサービスの多様化、販売動向とインバウンド需要、効率化や海外展開を中心とした戦略を整理する。市場動向では、消費環境や価格要因、技術革新による業務改善の進展を概観し、課題では人手不足やコスト増への対応策を示す。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • コンビニエンスストアの業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図

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