レポート

水産業界の動向と展望

2025/11/28

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

水産

2024年度
2025年度

SUMMARY

水産業界は、漁業・養殖業・加工業・卸売業を中心に、冷蔵倉庫や低温物流を含む幅広い事業領域で構成される。日本は長らく豊かな水産資源を背景に魚食文化を育んできたが、近年は気候変動や乱獲による資源枯渇、国際協定や海洋資源管理の強化などを背景に漁獲量が減少している。国内消費は洋食化や簡便志向の高まりで伸び悩んでおり、加工食品や冷凍食品の開発が市場維持の鍵となっている。一方、海外では健康志向や日本食ブームを受けて需要が拡大し、中国の輸入規制による一時的な落ち込みはあるも、輸出は増加傾向にある。

業界が直面する課題としては、漁獲・養殖量の不安定化、原材料・燃油・物流費の高騰、為替や国際市況の変動リスクがある。さらに、最近ではウナギの国際取引規制が論議されるなど、国際的な資源保護の流れも強まっている。

直近の動向として、国内では魚価高止まりの下で、家計支出が持ち直しつつも消費量の伸びは限定的である。輸出は中国向けの不確実性が継続する中、米国・アジア・欧州などへの多角化が進展している。各社は、養殖による供給安定化、冷凍・加工食品の強化、価格改定や生産効率化により収益の安定化を図っている。卸売業も外食・観光需要の回復を取り込みつつ、調達コスト上昇や相場変動への対応力を高めている。

このレポートでは、水産業界の市場構造と国内外の需要動向、価格・為替・地政学リスク、資源保護や規制強化の影響、技術革新やサステナビリティ対応の進展を整理する。市場動向では国内消費・輸出入の推移と価格環境を概観し、事業戦略では養殖・加工・物流・海外展開のポイントを示す。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 水産・水産加工業、水産卸売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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